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パプアニューギニアへ里帰り

2012年02月03日

愛する皆さんこんにちは。福岡は雪が降っています。そして、私は夏しかない国、パプアニューギニアへと旅立ちます。


村の様子


ちょうど10年前の今頃、私はパプアニューギニアでの学生生活の始めの月を体験していました。ハイビスカスが咲いて、バナナの木が揺れる空で、違和感無く私を受け入れてくれた学生達、ホストファミリー達、あちこちの村の友人達との交流にわくわくしていました。




あの頃、私は一日を一週間のように生き、多くの人と話し、多くの村を訪れ、たくさんの精霊を感じました。




ベースはいつも「ゴロカ」という町でした。空港があって、スーパーがあって、大学があって、郵便局がある。パプアニューギニアではちょっとした都市です。そこの大学に通いながら、縁あって「イギー・タラニア」という恩人に出会い私はいつしかその家族として待遇されていました。




二ヶ月が経つ頃、私はもう二年もその国にいるかのようにすっかり馴染んでいました。と、いうよりは、やっと魂の求める場所に帰って来れたという安堵感がありました。現地の人たちが好んでつかう「ピジン語」という他言語国家の汎用語もすぐに口をついて出てくるようになった。




そうして、タラニア家の兄弟とともにタラニア家の故郷、キラゲ村へと旅立ちました。乗り合いバスでゴロカから山を250キロ下り、港町へ。そこからフェリーでシアシという島へ行くなかでは、さっそく時計や財布をとられましたが、私はそれすら爽やかな気分だった。島から村へ、さらに小舟を駆って、5時間ほど。兄弟が私をしっかり守り、二日後にはたどり着きました。




話しは変わるのですが、私は幼い頃にルドルフ・シュタイナーという人間の考え方に出会い、そこに多くの共感をもって生きていました。私のアートの創造にとって、豊かな内面世界との関わりはとても重要なテーマであり、彼の著書の言葉に触発され、日々の瞑想を続けていました。その、瞑想の中で、どんな現象の中でも揺るぐ事の無い定点を建設する事をシュタイナーの瞑想は教えます。私は二十歳を過ぎた頃から、そのような定点を自分なりに感じていて、その定点観測所は、海辺の茅葺きの小屋として、向こう側の世界から私のイメージ世界へと表出して来ていました。私は煩雑な日常生活のあと、いつも、その定点観測所で短く空を見上げ、無限の宇宙の中で波音を聞いていました。




キラゲ村へたどり着いて、村の子供達の歓迎を受け、静かに長老達と挨拶をかわしていたら、すぐにしずかな夕がやってきます。




そこは、私の定点観測所そのものでした。




私の魂は、あらかじめ、魂の世界と、物質の世界の結節点をここに定めて地球に来ていた。




その村にはもちろん水道も電気もありません。川と海と森がライフラインです。ニューギニア滞在中、他にもたくさんの村を訪れましたが、私にとってはキレゲ村が特別な場所になりました。



私の魂はニューギニアにいる事で安心し、よろこび、その本来の創造性を生きるようでした。しかし、体はその地でマラリヤに罹り、また留学を終えて帰国すると様々な要因が私を日本の生活へと固定しました。私にとって、日本で制作し、生きる事も大きな宇宙の約束であるのを感じて。




五年振りに、その村に行ってきます。ホストファーザーが2010年に亡くなって、その弔いが主な目的です。もう一度、兄弟に連絡をとり、村まで道筋をつけてもらいます。




村がどのような場所になっているか、分かりません。

自然そのものと向き合う時間と生活がまだあるでしょうか。

精霊を感じ、精霊の感覚を儀礼や彫刻に表せる長老は、まだ生きているでしょうか。クンドゥと呼ばれる太鼓を叩き、精霊の歌声を聴かせる人はまだいるでしょうか。




それとも、グローバリズムの波にすべて洗われているのでしょうか。




私たちは個人でありながら、宇宙から見ると、人類という、もしくは地球という一つの生命です。そして、人間には、貴重な自由意志という宇宙船地球号の舵が与えられています。




私の定点観測所からは、なにが見えるのでしょうか。
その光景は、きっとこれからの私の制作に反映するのでしょう。




皆さんのが地球の代表者として舵をとるときに、私の絵はそっとその背景にあれたらいいと思います。




きっと、また、この通信で、旅の話しが出来る事を。




今日も最後まで読んで下さってありがとうございます。




宇宙に満ちる愛とともに。


ワールドピース




八坂圭:活動のお知らせ—————————————–


福岡サンパレスで開催される「ワインバンズ」会場に12月に皆さんで制作した「みんなの光」(3m × 4m)の絵が掲示されます。ワインだからできる絆、お近くの方は是非ご参加下さい。

http://news.walkerplus.com/2012/0131/25/




福岡アートレッスン
中央区の文化施設「あいれふ」でグループレッスンを始めます。
4/13(金)15(日)昼・夜開催します。定員は各回6名です。
どうぞご参加ご検討下さい。
お申し込み、問い合わせは art○yasakakei.com まで。
(○を@にかえてお使い下さい)




東京アートレッスン
3/8(木)、9(金)、11(日)昼・夜、去年の夏と同じ会場、大倉山記念館で行います。どうぞご参加ご検討下さい。(申し込みの表は、帰国後アップします)