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インド旅行記6

2016年03月10日

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自転車でひく人力車が、アジアには溢れています。それらはRickshw(リクショー)と呼ばれ親しまれています。語源は、日本語の人力車です。

これに参加アーティストみんなで絵を描こうということになりました。

国内のアーティストたちも、それぞれに、カラフルなリキシャを描き上げていきます。

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その様子も新聞やテレビで紹介されたようです。私たちの活動や作品がインドの人々になにか刺激を与えることが出来たなら、とても嬉しいことです。

 

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大方のイベントはおわり、すこし自由な時間もできたころ、参加アーティストはそれぞれのペースで買い物をしたり、観光に出かけたり。

今回の宿は「ホテルプリンセス」という場所。名前にふさわしく、なかなか清潔でさわやかな場所でした。そこの従業員がとても親切で、「インド式のマッサージはどうかな?以前、あそこに見えている、ケララ・アーユルベーダ・センターで働いていたんだ。お金は取らないよ。」といって、半ば無理矢理、ベッドでマッサージをしてくれました。それはそれで、気持ちが良かったのですが、そういえば、アーユルヴェーダのことを忘れていたなあと、なにか閃くものがありました。

アーユルヴェーダは、中国の漢方にも通じるほど古い、世界最古の部類に入る体系的医学です。60年代のヒッピームーブメントとともにアメリカでも流行し、美容的な観点から先進国でも人気になっています。特に眉間のあたりにオイルを垂らすシロダーラというわれる施術は、日本で受けるととても高価なので、現地で受けてみることにしました。このときは2時間で40ドルほどでした。

裸にされて、筋骨たくましい男性が、力強く全身をほぐしていきます。
老齢の先生が途中からオイルとハーブの調合を見て、頭にあたたかいオイルを垂らします。
ゆったりとした、ながい、時間でした。
常にクラクションが響き、歩いていたら絶えず人々が話しかけてくるこの町で、はじめて静かな静かな時間を過ごしました。

終わってからしばらくぼーっとして、施術室をでて、吹き抜けの階段を降り、一階へ行くと、先ほどの老齢の先生が診療室のようなとこから、「まあ、ちょっとすわっていきなさい」と声をかけてくれます。

本当に、ぼーっと座っていました。
突然、先生が「で、カジュラホ−はどうだった。」と聞きました。
わたしは「ええ、素晴らしい寺院群の建設で、毎夜のダンスも素晴らしく美しい日々でしたよ。」
と応えていました。すると、すかさず「どうせ、嘘だらけのガイドの説明を沢山聞かされたんだろう。」と笑いながら言われました。わたしはきょとんとしてしまいました。

「あれは、カーマスートラとはなんの関係もない。人間が作ったものじゃないかもしれない。ヒンズー教のものでもない。」

わたしのぼやけた感覚が、急に1カ所だけ焦点があうような感覚がわき上がってきました。ある一つの点へ、それを象徴する言葉が遠い記憶から立ち上がってきそうなそのときに、

「あれは〇〇〇〇だろ。」

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その言葉が、先生の口から聞かれました。わたしの中で立ちあらわれようとしていた言葉とはっきりと重なり、その一点だけがぴたりとピントが合ったのです。

何年も、私の中で思い出さなかった、使ってこなかった言葉でした。しかし、かつては随分と大切に調べていたこと。ぐるん、と何かが動き、旅の間、腑に落ちなかったことが全てつながりました。

あえて伏せ字にしたのは、その方が、私にも読む方のためにもなると思ったからです。
よく知られた言葉です。
ただ、タイミングと、それぞれに応じた学びが符合したとき、それは力をもっている言葉なのだとおもいます。

わたしにとっては、これが旅のすべてでした。

その、ピントの合った無限の一点は、まさにわたしがスピーチで話した無限への消失点でした。
その後も先生は様々なことを教えてくれました。「サンスクリット」という言葉の元になったのは、「文明たち」をつくる「煎じ薬」という言葉であるという説や、中国の象形文字の発展の途中で、サンスクリットからの影響をも中国語がとりいれていったことの形跡の見つけ方など。わたしの基本的気質も、触診してくださり、「ピッタ・ヴァータだね。血液型はOだろ。」と。アーユルヴェーダでみる気質については、自分でいろいろ本を読んで分かっていたので、納得しました。そんな話を延々と続け、気がつくと何時間もたっていました。初めて会うのに、話しているのが二人ともとても楽しかったのです。

でも、わたしの脳はさきほどの衝撃で、ずっと、その消失点の向こうの宇宙を感じていました。そして、そこから流れ込んでくる叡智が、宗教・科学・哲学・思想などと、さまざまに呼び名をあたえられ、大河のように、地球を旅している様子を、まるで、高解像度の映画でもみているように、眺めていました。

まるで濃縮されたエッセンスのような、宇宙からの光が、時間と空間をながれ、世界中へ広がって、そして、そう、日本という島国で、また、光をあつめている。レメディーは希釈されることで、初めて働くという性質があります。文明の煎じ薬は、こうして働いているのかもしれない。

この先は、アートレッスンなどで、直接お話しできる機会にお伝えしようとおもいます。

最後に、先生がカジュラーホー寺院群の背景にある神話を語ってくれたので、それを記しておきます。なお、先生はこの神話はファンタジーではなく、宇宙的な事実だと考えていると満面の笑みをもって、話されていました。

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ある神話時間において、地球の生物たちが性に関することを丁寧に扱わず、そのことで遊び回っている様子を見て、破壊と創造の神シヴァが腹をたてたそうです。それで、第三の目をひらき、すべての生き物(もちろん人間も含む)の性的ホルモン(先生の表現のまま)の活動を全て停止させたそうです。そうして、地上はとても静かで調和したのですが、宇宙創造のブラフマンとシヴァの伴侶ビシュヌは、これでは、生命のサイクルがとまってしまう!と困り果て、ある神族に、「生き物たちがその生命力を再発動させる建物を建てなさい」と、命じたそうです。そうして、その神は、三秒で指を弾くようにして、この寺院群を建てたといいます。この寺院群は、生命力のリバイバルを司っているモニュメントだといえるのかもしれません。
 
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そう聞いて、なにかとても納得しました。

「みんなに君から本当のことを伝えてくれ」
あは、みんなが聞いてくれるならね。

あくまで、この話はわたしの伝聞です。

しかし、なにか示唆にとんだ内容を含んでいるかもしれません。
それは、受け取られたあなた次第。

こうして、わたしの旅はとても意義深いものになりました。

わたしの中に、そして、あなたの中にいきづいているなにか。
大きな幹がのびて、たくましくわたしたちをつらぬき、名称をこえて、枝葉末節からルーツへと視線をうつすとき。

わたしたちが生きている中に、宇宙の叡智がはたらいています。

明日から、アートレッスン。
https://goo.gl/HYs4vU
あの、ただ滲んでいくだけの色にも、その光が宿ります。

それでは、また。
今日も宇宙に満ちる愛とともに。
ワールドピース!