圭通信より 個展のお知らせ

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個展のDMを配布しましたが、休廊日の曜日を間違えていました。
日付は合っています。正しくは9月28日(月)29(火)です。
もうしわけありません。よろしくおねがいします。

愛するみなさんこんにちは。
すっかり秋の風をかんじますね。今日から東京に滞在です。

最近、私は奇妙な感覚になることがあります。
目に見えている世界が人生にとって大事なことのように思える感覚です。

社会的立場、経済状況、他人からの評価。欲望の達成度。
自分を含む社会の安定度、物質的ゆたかさ。

それらはどれも素敵な要素なのでしょう。多くの人が、そのような要素に対して熱心に動き、悩み、乗り越え、日々を繰り返しています。

人々のそのような営みはどれも尊く、愛すべきものなのでしょうが、全てではありません。

正気にもどれば、目に見えていることはほんの一面で、「わたし」という存在は時間と空間をこえて、宇宙に無限に広がっていることを思い出します。

人は幸せを求めます。幸せであることは簡単です。欲求を手放せばよいのです。欲求があるうちは、何度その欲求を達成しても、新たな欲求を解決できない苦しみの中を生きるのですから、本質的な幸せにはいたれません。

とはいえ、生身のある人間です。なかなかすべての欲求を手放すことはできない。
次善の策としては、欲求を正当化する言い訳を手に入れることです。

その言い訳がもっともらしさを保っている間、その欲求を追い求めることに熱中することで、人は幸せになれます。

その言い訳は、多くの人に共有されると、理念となり、大義となり、だれもが人間の本質からみれば言い訳であることを疑わないルールとなります。

そのルール、もしくは枠のなかで生きていると、どうしたって人間の魂は窮屈になり、本来の姿でなくなります。

しかし、多くの人は、目に見えてることがすべてだと思っているので、自分がなぜ苦しいのか、どんな枠の中にいるのか、気づくことができません。

気づくことができないのだから、枠の外に出るのはむつかしいでしょう。時に、魂の自由に基づくありかたを目指したいと思ってみても、とりあえず目につく枠にあらがってみようという試みに終始すると、なおさらその枠にとらわれることになるのもよくあることです。

自由は闘争ではなく、ただ、自若としてそこにあることです。

目に見えることにとらわれてしまっている間は、自分が向き合うことのできない広大な広がりを持つ実存がそれぞれの中にあります。その実存は、そもそもなんの枠にも入っていないのです。その実存と、小智にとらわれている表層的な自分が出会うとき、どんな状況にあっても自由で輝かしい「私という中心」を生きることが出来ます。

そんなにむつかしいことではありません。

無力で、ひとりで、財産がなくたっていい。(あったっていいんですよ。)
そのような自由で広大な魂としての自分を実感している人からは、智恵が生まれ、愛があふれだします。

それは、地球の大きな資源なのです。

その資源を活かせば、今の地球はもっとすばらしい星になれます。
そして、その資源を発掘するのは、特別な誰かや、大きな組織ではなく、私たちひとりひとりのプライベートな時間の中での営みなのです。

そう思うと、たのしいではないですか。

東京での個展を年に二回のペースで継続するようになって、もう4年になります。

たくわえがあるわけでもないのに、こうやって活動を継続できること自体が奇跡だなと思うことがあります。

しかし、それも自分でやっている感覚よりも、宇宙がそうしているという実感があります。
私は、小舟に乗って、川の流れのままにまかせているような。

宇宙的な実存との一体感のなかで描かれている絵が、本当のことに一瞬でも目覚めさせてくれるから、会場に多くの人が来てくれるのかもしれません。

今回の個展のタイトルは、「なかなおり」です。

会場にきて絵を見てみてください。どんななかなおりの感覚がそこにあるのか。

初日は簡単なオープニングパーティーもあります。
ギャラリーのディレクターが、カナッペなどを作って持ってきてくれます。
ワインと、パンと、ささやかな楽しみをシェアしましょう。

八坂圭展
「なかなおり」
2015年9月23日(水)~10月4日(日)
12:00~19:00(最終日は17:00まで)
レセプション:9月23日(水)17:00~
※9月28日(月)29(火)は休廊です。
(もうしわけありません。DMに記載の曜日がまちがっていました。)

Shonandai MY Gallery
106-0032
東京都港区六本木7-6-5
六本木栄ビル3F

http://www.shonandai-g.com/art/upcoming.html

今日も宇宙に満ちる愛とともに。
ワールドピース!