月刊はかた 9月

「放生会の精霊たち」
326 x 243 mm
デジタル版画・水彩紙・アクリル絵具・
NFTアート
2022年制作



放生会の季節がきました。

うなぎ釣りやポコポコと音のするビードロ。
見せ物小屋の賑わいなど、
子供の頃のいい思い出です。

放生会は普段命をいただいている生き物たちを、
食べずに野や川に放してあげると言う、
仏事から来ていると一説に言われているようです。

それが、神仏習合の流れの中で、
神社でも行われるようになったとか。

なんだか、おおらかないにしえ人の心を感じますね。

なんだか、相変わらず社会全体が些事に翻弄されがちな昨今。

おおらかな心を祭りの間だけでも感じたいものです。

今回のアートは、少し今までとテイストが違います。

この力の抜けた線画のイラストは、私の無意識が描かせています。

職業画家の健在意識では、ハラハラするところもあるのですが、きっと、今の時代に必要で表れてくれているのでしょう。

和やかな精霊たちの世界を感じていただけたら幸いです。